クリスマスソングが街中に聞こえきてイルミネーションが綺麗に輝く時期になりました。12月は幼稚園でも遊戯会や餅つき、クリスマス会など楽しい行事があります。
12日の遊戯会では全クラスが物語の劇をします。各クラス、物語が決まると配役を話し合い、振り付けも相談しながら劇を作りあげていきます。当日は緊張してしまう子もいると思いますが、物語の世界の中で遊ぶ子どもたちの生き生きとした様子を見ていただけたら幸いです。
15日はお餅つき。日本の伝統的な行事を伝承し搗き立てのお餅の匂いや立ち上る湯気、触感など五感で体験します。
19日は幼稚園のクリスマス会。サンタさんがプレゼントを持ってきてくれる日です。幼稚園でもクリスマス会は大切な行事の1つですが、ご家庭のクリスマスを子どもたちは楽しみに待っていますね。
「クリスマスって何?」とお子さんに聞かれたら、なんて答えましょうか。
「クリスマスは人間を救うために神が人間の姿になり、キリストが生まれたことをお祝いする日」で、家族や友人と一緒に過ごせることを感謝し、周囲の人に親切をしながら、クリスマスを家族や友人と過ごす、と言うことでしょう。日本では子どもはサンタさんからのプレゼントにワクワクし、クリスマスツリーを飾り、クリスマスケーキやチキンなどのご馳走を食べて祝っています。
スウェーデン在住の友人に話を聞いてみました。「スウェーデンでも宗教的な意味合いは薄れてきているが、クリスマスは家族で過ごし、ケーキは特に無いが、クリスマスの定番のお料理がある。クリスマスハム、ミートボール、ヤンソンさんの誘惑(名前が面白い!アンチョビ・玉ねぎ・じゃがいも・栗・生クリームなどを入れてオーブンで焼く)など。風習としては12月1日(第1話)から24日(最終回)までテレビやラジオで子ども向けの心温まる物語を毎朝夕、放送する。寛大さが増してクリスマス近くになると寄付する人が増える。24日の深夜から25日の朝にかけてクリスマス礼拝があり教会へ行く(日本の初詣に似ている?)などなど。
調べたところ、国ごとに様々なクリスマスがありました。お料理やスウィーツやプレゼントの渡し方など違っているところも多かったのですが、共通しているのは信仰や人々の繋がりを大切にし、各自のスタイルでクリスマスを楽しんでいることでした。
世界ではウクライナや中東で争いが起こっています。華やかな楽しい行事の陰に、クリスマスを祝うことが難しい人々もいることに心が痛みます。困難に直面している人々の平和を祈るだけでは足りないのですが、未来を担う幼稚園の子どもたちに今、何をしてあげればよいか考える続けることが私に出来ることです。子どもたちがクリスマスを楽しみ、笑顔で毎日を送り続けられるようにご一緒に世界の平和を祈ってくださると嬉しいです。
※ストックホルム市国際図書館に勤務していた友人の本「読書を支えるスウェーデンの公共図書館」を絵本のコーナーに置きます。12月から貸し出す予定です。
園長 木元佳代子 (12月こうがやだより 序文より)