こうがやだより 9月号のお話

「過去1000年で最も偉大な発明とは?」

夏休みが終わり、本日より2学期が始まりました。運動会や遊戯会、遠足などその他にも活動がたくさんありますので、充実した幼稚園生活が送れるように子どもたちと過ごしていきたいです。

ご報告が二点あります。一点目は、夏休みに、B棟1,2階のトイレ改修いたしました。トイレ改修のため、夏休み中の星組の保育室をC棟とさせていただくなどご不便おかけいたしました、ご協力ありがとうございました。

もう一点、幸ヶ谷幼稚園のホームページをリニューアルしました。幼稚園の保育理念や環境、遊びや活動、取り組みについて載せさせていただきました。保育理念などは、入園説明会やパンフレットでお話をさせていただいていますが、入園してからはなかなかお話をする機会もありませんでしたのでご覧いただければと思います。保育中の子どもたちの遊んでいる姿や活動に取り組んでいる様子などの画像を活用しながら説明していて、主に今年度在園している子どもたち、卒園した小学校一年生の子どもたちの幸ヶ谷幼稚園で過ごしている姿をもとにご紹介しています。その他にも、様々な項目をホームページに載せましたのでぜひご覧いただければと思います。ホームページはリニューアルしましたが、今後も改善を重ねていき、幸ヶ谷幼稚園の魅力がより伝わるようなホームページにしていきたいですので、お気づきのことがありましたらぜひお教えください。

これまでのホームページにはなかったブログ機能を搭載しました。幼稚園での様子は、各クラスのドキュメンテーションやコドモンでお伝えしていますが、ブログを通して保護者の皆様はもちろん、これからご入園を検討されている方々や先生を目指す学生さんたちにも保育が伝わるようブログを設けました。文章だけでなく画像なども添えて発信していきたいと思いますのでどうぞあたたかく見守っていただければと思います。

話しは変わりますが、先日神奈川区内の幼稚園の教職員が集まり、聖心女子大学の永田佳之先生を講師にお招きし研修を開催しました。研修の冒頭で、先生から私達にこのような問いかけがありました。

「この1000年の中で1番の発明は何でしょうか?」

何だと思いますか? 様々な見解はあるかと思いますが、アメリカのマサチューセッツ工科大学教授のレズニックの答えは「幼稚園」だったそうです。「幼稚園なのか!」と驚きましたが、幼稚園で過ごす子どもたちこそが日本の未来を作っていく貴重な人材ですし、その子どもたちの成長の土台・基礎を育むのが幼稚園の役目だと考えていますので、確かに幼稚園って画期的な発明だったのだと感じつつ、とても責任のある仕事だと改めて実感しました。

レズニックは、幼稚園は従来の学校教育(先生が教壇に立ち、一方的に一斉に情報を伝え、生徒は情報を書きとめ、暗記・暗唱する)とは異なり、子どもたちが遊びを通して学ぶ場所であり、安心・安全な環境で自身の興味や好奇心を大切に育んでいく幼稚園での学びこそが重要だと言われています。しかし、その幼稚園が学校化しつつあると危惧していて、幼稚園の子どもたちは一つのことに没頭して想像力をフルに活用しながら学んでいるように、学校こそが「幼稚園化」されるべきであると考え、さらには、就学前から大学、高等教育を終えてからも「真面目に遊ぶ」という姿勢や態度が重要であるとレズニックは唱えているそうです。

幸ヶ谷幼稚園でも、遊びの中にこそ学びがあると考えています。遊び込む中で、チャレンジしたり、思考したり、工夫したり、友達とコミュニケーションを取ったり、気持ちを調整したり、その他にも遊びの中で様々なことを経験し育っていきます。

子どもたちの興味・関心を大切に、一人ひとりの「真面目に遊ぶ」姿を尊重しながら、2学期も保育をしていきたいと思います。まだまだ暑い日々は続きますので、お子様やご家族の皆様、体調には十分気をつけていただきながらお過ごしいただければと思います。2学期もどうぞよろしくお願いいたします。